うつ病やコロナ後遺症のブレインフォグに効果があるTMS(Transcranial Magnetic Stimulation;経頭蓋磁気刺激)療法

うつ病やコロナ後遺症のブレインフォグに効果があるTMS療法

以前より、お知らせしておりましたが、うつやコロナ後遺症のブレインフォグに対する治療としてTMS(Transcranial Magnetic Stimulation;経頭蓋磁気刺激)療法を7月より開始します。

TMS(Transcranial Magnetic Stimulation)療法は、うつ病や神経病態に関連する症状を治療するための非侵襲的な治療法です。TMSは、頭皮を通して磁気パルスを送り込むことで、脳の神経活動を調整することを目的としています。

TMS治療は、アメリカなどではうつ病の治療に焦点を当て行われておりFDA(米国食品医薬品局)によって承認されていますが、他の精神疾患や神経病態の治療にも利用されることがあります。日本でも一部の病院でうつ病の治療として開始されています。

TMS治療のセッションは、通常、患者が椅子に座っている状態で行われます。医師が、頭皮の適切な場所に特殊なコイルを配置し、磁気パルスを発生させます。これにより、脳の特定の領域に磁場が生じ、神経活動が刺激されます。治療セッションは通常、週に5回の頻度で行われ、1回のセッションは約20~40分程度です。治療の期間は個人の状態によって異なりますが、通常は数週間から数か月にわたります。

TMS治療は一般的に安全であり、麻酔を必要とせず、大抵の場合、患者は治療後に通常の活動に戻ることができます。副作用は一時的で軽度であり、頭痛や頭皮の刺激感などが報告されています。ただし、治療の効果や副作用には個人差があります。

TMS治療のメカニズムはまだ完全には理解されていませんが、脳の神経回路の活動を変えることにより、うつ病や他の精神疾患の症状を軽減する可能性があると考えられています。

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